project@1

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「日和…お茶が入ったよ。」 扉を開けて肱高先輩が お茶を持ってきてくれた。 「すいません、肱高先輩まで…僕達がお邪魔しちゃってるばっかりに。兄さんにまで手伝ってもらって」 希望がすまなさそうに 肱高先輩に頭を下げると 肱高先輩は一礼を返し 日和先輩の隣に座り 課題に目を通した。 「……………あ。この式は…こっちのXを移項したほうが簡単に答えを出せる」 俺のプリントの余白に スラスラとそこ数秒しか 見ていない問題の 解き方を書き出した 「すっげー♪それなら俺にもわかる!!」 「なるほど…理にかなっている」 「この項を合わせて計算したほうが簡単なんですね?!」 俺も理衣弥も希望も 目を丸くして 先程より問題を解く ペースが上がった。 「流石、肱高♪数学得意なだけあるな!」 日和先輩は嬉しそうに 肱高先輩に笑顔を向ける それに、無表情だが 多分…照れているのだろう 肱高先輩が日和先輩の 笑顔を優しく見つめている …………ように感じた。 「日和…明日、デートしようか?」 肱高先輩がサラっと発した 言葉に一同ぎこちなく反応した 「はぁ?!デート?」 日和先輩は顔を真っ赤にして 驚いた
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