15人が本棚に入れています
本棚に追加
「…遅いな」
坂下が呼びにいくと
リビングを出て
およそ5分
呼ぶだけでこんなに
時間がかかる
ものなのか…………
「お腹すいた………」
力無くうなだれる日和が
パタパタとスリッパの音が
近寄るのに反応した
「ひぃよぉりぃー!!!」
歎くように坂下は
リビングへ戻ってきた
「…ユキは?」
日和も俺も坂下の後ろに
視線を移すが
池内はいない…
代わりに高岡が
立っていた。
「薫??」
日和が高岡を見つめると
高岡が困った表情を
浮かべた
「そういえば……さっきまで…どこにいたんだ?」
俺が高岡に不思議そうな
視線を投げると
「酷い?!今まで、池内先輩に逆さ吊りにされてたんですよ!!頭に血が昇って死ぬかと思いましたよ…」
その言葉をきくと
俺も日和も
状況が読めなかった
最初のコメントを投稿しよう!