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「肱高~!さっきの買い物袋は?」
リビングに帰ってきた日和は
笑っていた。
「ソファにまとめてある………」
袋を探ると一つだけ
綺麗なラッピングされた
箱を取り出した
「あった!あ…。みんな、先に食べてていいぞ♪」
坂下に視線をおくると
それだけ言い残し
またリビングを出ていった
「…いいの?君達?」
坂下は日和を見送ると
席に座っている
俺と高岡に 問い掛けた
「…叶わないとわかっていましたから」
高岡は呟いて力無く笑った
「俺は…諦めない…………ただ、日和が幸せならいい…………」
そう答えると
坂下は高岡と俺に
視線を合わせた後
優しく微笑み
「いただきます」
と、手を合わせた
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