project@1

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「肱高~!さっきの買い物袋は?」 リビングに帰ってきた日和は 笑っていた。 「ソファにまとめてある………」 袋を探ると一つだけ 綺麗なラッピングされた 箱を取り出した 「あった!あ…。みんな、先に食べてていいぞ♪」 坂下に視線をおくると それだけ言い残し またリビングを出ていった 「…いいの?君達?」 坂下は日和を見送ると 席に座っている 俺と高岡に 問い掛けた 「…叶わないとわかっていましたから」 高岡は呟いて力無く笑った 「俺は…諦めない…………ただ、日和が幸せならいい…………」 そう答えると 坂下は高岡と俺に 視線を合わせた後 優しく微笑み 「いただきます」 と、手を合わせた
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