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「ユキ!」
部屋に戻ってきた日和は
綺麗なラッピングされた
箱を渡してきた
「なに…?」
箱を受け取ると
不思議そうな表情で
日和を見つめた
「まぁ~いいから♪開けてみて」
日和が楽しそうに笑って言う。
さっきまで
真剣な話しをしていた
ハズなんだけど…‥
とりあえず
ラッピングを解き
箱をあけた…すると
「それ、似合うだろうなーって」箱にはキラキラと蒼く光る
ピアスだった
「これ…前に…」
お気に入りだった蒼いピアス…
「そっくりだろ?思わず買っちまった♪これ…買ってる時にさ…なんか気付いたんだ…。どこに行ってもユキのこと考えてて、ユキに早く会いたいなって…でも、正直…どんな顔で会えばいいのかわかんなくて…」
日和が少し視線をずらした
でも、その言葉から
試すように…
ゆっくりと日和に近付き
「好きだ」
日和の唇を重ねると
少し驚いたように
小さな体は一瞬固まったが
すぐに警戒を解くと
唇を委ね
応えるように
抱きしめ返してきた…。
日和がつけている香水の
ミルキーローズのかおりが
俺と絡まり
部屋に優しく
香っていた…。
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