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PRINCE寮‥ROSE‥
「日和せんぱ~い!!」
でかくてパーマで髪の長い
女みたいなツラした
後輩の 高岡 薫 が
いつものように
出迎えた…。
それを遮るように
後ろに立っていた
巨体の男 肱高 慎吾が
俺の体を引き寄せる。
「……日和は俺の…」
飲み込むような瞳で相手を見つめる。
「…な…何言ってんだよ!放せ~!俺は誰のもんでもねーっ」
噛み付くような勢いで
腕の中で喚くが流石に
体格の違いもあり…
「もー!肱高先輩ばっかりズルイ!!有樹せんぱーい!肱高先輩どうにかしてくださいよー!」
薫は眉を吊り上げて居間に腰掛けて寛ぐ有樹にわんわんと泣き付く。
有樹はジッと俺の目を見ると
ニッコォと何か企むような笑みを浮かべて立ち上がった。
「な……ななな…何だよ有樹!」
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