project@1

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いつもと違う。 そういえば…有樹の部屋に 二人きりって滅多に… 「いつになったら、気付くんだ?」 耳元で有樹が 少し唸るように呟く 「…へ…?……ンッ」 情けない声を遮り 何か柔らかいものが 唇をふさぐ 有樹のつけるラベンダーの フレグランスが優しく薫る 今…何が起きているのか 混乱して… 唇から伝わる温度に 戸惑いを隠せなかった 唇が僅かに離れると 「わかんない?俺は…いつまでも気長に待ってられる程、お人よしじゃないんだ。いい加減気付いてよ。」 甘い声で囁くと 少し苦い笑みを浮かべ 優しく俺の身体を包む 「………ゆ…き?」 いつもは有樹に触れるのなんか 緊張したりしないのに 何故だが震える指先で 有樹の後ろに手を回して 「肱高にも…薫にも…触れさせたくない。」
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