project@1

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ハッキリと俺に告げた。 どうすればいい? 何が起きてる? 嘘だ…。 有樹はいつもこうして 人をからかって… 「…う………そ…」 振り絞る声に 有樹は少し眉をよせ もう一度 唇を近付ける。 「ィ…ャ………っ!」 扉に身体を ギリギリまでつけ 戸惑っていた…その時。 「ゆーきー♪電子辞書…」 春気がタイミングよく 扉を開けた。 扉があくと 身体をあずけていたため 春気の腕の中に勢いよく はまった。 「あれ?日和?どうしたんだ?」 うっすら瞳に溜まった 涙に気付くと 有樹に視線をうつした 「有樹?日和に…何か…」 「関係ないだろ…」 春気の言葉を遮ると 電子辞書を春気に 投げ付けるように渡した。 「早く出てけよ…」 機嫌悪く吠える 「日和…」 まだ状況に対応しきれない 俺の名前を 優しい声で有樹が呼ぶ 「嘘じゃねーから」 寂しげに笑う有樹を ほっとけない気がした コクリと頷いて部屋を出ると 春気に手を振り 有樹の向かいの自分の 部屋へと 入った。
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