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「誰?」「誰なの?」最後は 決まって ガラッと 引き戸をあけるのだ。
「また やられた~」
私の恐怖感なんて この程度だった。
ある日のこと
次男と二人 テレビを見ていた。バラエティー好きな 二人は 番組を見ながらゲラゲラ 笑っていた。
ふと 次男が
「誰かおる?」
と廊下を見た。 長男は バイトでいないため 家の中は 二人っきり。次男は「足音がする」と言うのだ。
夜中に聞く足音を思い出した。
「きのせいよ」きのせいにしてあげたかった。
…が 次男に聞こえた足音は 気のせいで すまされず。
「誰かおるかもしれん」
と 玄関から 見て回ったのだ。
そんなに 確認するところを見ると はっきり 聞こえたらしい。
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