バタコさんの投手としての資質

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漫画やアニメの話をしていて必ずネタに挙がるのが、よい子のアニメ『アンパンマン』の名脇役『バタコ氏』である。   アンパンを投げる速度や寸分違わぬコントロールなど、突っ込みどころ満載ではあるが、「アンパンマン!新しい顔よぉぉぉおお!」と断末魔の叫びの如き唸り声と共にアンパンをぶん投げるあの場面に、一体何が起きているのだろう。     よく「何㌔出てるんだよ(笑)」なんて突っ込みをする人がいるが、実は割と簡単に割り出すことができる。バタコさんがアンパンをリリースする地点からアンパンマンまでの距離、そしてアンパンマンに到達するまでの時間が分かれば、あとは有名な“みはじの法則”を使って求められる。ただし、距離や時間はその時によって多少の誤差があると思われるので、ある程度の通知を仮定し、計算してみようと思う。   まず時間。本編を見ていると「新しい顔よぉ!」とバタコさんが投げて画面が切り替わった直後にアンパンマンが元気100倍になっている。その間おおよそで2秒ほど。 距離はというと、なかなか判断が難しいが、約50~100㍍は離れているのではと思われる。 これから、道程=50㍍、時間=2秒と仮定すれば、バタコさんがアンパンを投げる速度は秒速約25m/s。これを時速に直すと約90km/hである。   な~んだそんな程度かと思った諸君。甘い!僕らのバタコさんはそんなダメピッチャーではない。某空想科学解明本にこんな記述があった。 『ピッチャーの下半身を固定し上半身の力のみでピッチングさせたところ、およそ50%まで球速が落ちた。』 バタコさんがアンパンを投げるシチュエーションと言えば、メロンパンナちゃんやアンパンマン号の上などが大多数であり、完全に下半身は固定されている。これを考えると、バタコさんは地上で大地を踏みしめてアンパンを投げた場合、約180km/h相当の速球、もとい、速パンを投げることができることになる。  
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