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しかしこんな話題を後輩に話していると、彼があることに気付いた。
「アンパンを投げても体の部分でしっかり止めなきゃいけないんだから、かなりの回転かけてるんじゃないっすかね?」
ナイスなところに気が付いたな!その通り。いくらスクランブルで思いっきりアンパンを投げたところで、到達しなければ意味が無いのだ。しかし直球だと、古いアンパンごと吹っ飛ばしてしまう可能性がある。
ここでゴルフを例に取ってみよう。ゴルフではグリーンに向かって打つ時、グリーン上にピタリと止めるためボールに強烈な回転をかけて打っている。バタコさんもそれを応用しているのではないか。つまりあのアンパンは、ストレートというより、ややチェンジアップ気味に投げられているのでは?確かにアンパン到達時にすさまじい回転がかかっている場面もよく見かけるし。
変化球は直球に比べ、約80%程に球速が落ちる。そう考えれば、バタコさんが本気になればアンパンを約216km/hのスピードで投げることが可能ということだ。それに加え、そのスピードと距離を計算し尽くされた上でのコントロールと空間把握能力。そして重要なのは、投げているものが自分の頭の1.5倍はあろうかという“アンパン”であるということ。恐らく重さもハンパではなかろう。これが野球ボールならば…?
たぶんドラフト会議にかけたら全球団が1位に指名することは間違いないのではなかろうか。
「バタコさんの投手としての資質」終
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