ジャムおじさん~驚愕の技術力~

2/4
前へ
/18ページ
次へ
ジャムおじさんと言えば、その朗らか且つ柔和な人柄と優しい笑顔で皆から慕われる人物であり、主人公アンパンマン始めヒーロー達の名サポート役でもある。 何故筆者がそんな彼に注目したのかというと、あの笑顔の裏にあまりにも多くの疑問が存在するからなのだ。   まず彼のパン職人としての技術である。 本編ではジャムおじさん、バタコさん、チーズ、メロンパンナちゃんが、和やかなムードで生地を練っている描写をよく目にする。まあ犬が生地を練るのは衛生的にどうかと思うが。さておき、パン“工場”とはいうものの、パンは全て手作りしていると思われる。パン工房の方が正しいような気がするが。   さて、本編も佳境に入り、アンパンマンがバイキンマンの猛攻により「顔が濡れて」or「顔が汚れて」ピンチに陥るシーン。伝令係(バタコさん、メロンパンナちゃん、チーズetc..)がジャムおじさんに救済を求めに戻る。するとジャムおじさんは 「新しい顔を焼くよ!」 と気合十分に作業に取り掛かるのであった!   ん?   ちょっと待っていただきたい。これから作るの?確実に遅い。筆者もパン作りには素人なので詳しくは知らないが、そんなにすぐにパンができるものなのか? 確認の為、筆者の友人である元パン屋のお姉さんに「通常サイズでいいからあんぱん一つ作るのにどれくらいかかるの?」と聞いてみた。返ってきた答えに驚愕した。 「まぁ材料から生地を練って、寝かして、焼いて…せいぜい2、3時間くらいあればできるんじゃない?」   これは非常事態である。パンが焼き上がるまで2、3時間も待っていたら、アンパンマンは瀕死のままなぶり殺しにされ、新しい顔を届ける頃には、無惨な姿になったアンパンマンと泣き叫ぶ子供達という惨状が広がっていることだろう。 しかも忘れてならないのはアンパンマンの顔は大きいということだ。アニメなのでデフォルメされているとはいえ、通常の成人男性の頭部くらいはあるだろう。ヤマザキのあんぱんと比較しても10倍以上はあるのではと推測できる。大きければそれだけ全ての工程も時間が余計かかることになるから、ピンチの知らせを受けてから作ったのでは、夜が更けてコッソリアンパンマンを助けに行くことになる。今更元気100倍になっても遅いのだ。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

75人が本棚に入れています
本棚に追加