カツオ 偉駄天の如く

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アンパンマンネタが続いたので、今回は同じく国民的アニメの代表的存在「サザエさん」のカツオが秘める能力を考察してみたいと思う。   カツオ。本名磯野カツオ。イガグリ頭で野球好きな少年である。悪知恵だけは達者なようだが、ガキ大将では無いらしい。 そんな彼の登場シーンとしてよく見る場面がある。   サザエさんは一回の放送で3話ある。その1話のタイトルが読みあげられ、いざ本編に入るとカツオがあのしゃがれた大声で「ただいま~!」と玄関を豪快に開けて帰宅する。よく見る光景の一つである。そしてカツオは自分の部屋にランドセルを置くと、すぐさま野球道具を持って「行ってきま~す!」と公園へ出掛けようとし、姉サザエに耳をつままれ家に引き戻される。 もはやサザエさんではお約束と言っても過言では無いシーン。ではこの場面に一体どんな事実が隠されているのか? その場面をよく思い出して欲しい。 ①勢いよく帰宅し、「ただいま~!」と絶叫しながら玄関から自分の部屋まで全力疾走。 ②すぐ「行ってきま~す!」と野球の準備をして全力疾走で出ていこうとする。 ③サザエに耳をつままれ終了。 簡単に言えばこんな感じである。筆者はこの場面を見る度にいつも思うことがあった。 それは①と②の感覚があまりに短いということである。 カツオは「ただいま~!」と言いながら画面左に消えていくわけだが、その余韻も消えないウチに「行ってきま~す!」と登場してくる。   その間およそ1秒程度だ。   そしてこれが何を意味するのか。彼はこの1秒という限られた時間で、 ・部屋のフスマを開ける。 ・ランドセルを下ろす。 ・野球道具を取り出す。 ・帽子を被り、バットとグローブ背負う。 ・部屋を出る。 という行程を行わなければならないのだ。 これはキツい。普通に考えればフスマを開ける辺りでタイムオーバーだろう。全ての行程を完遂するには20~30秒は欲しいところだ。 また、彼が玄関を開けてから再び家を出ようとするまでの時間を考えてみても、およそ4秒程しかかかっていない。 まあ部屋まで距離も関係してくるだろうが、皆さんは ・玄関を開ける。 ・靴を脱ぐ。 ・部屋まで行く。 ・バックを下ろす。 ・出掛ける準備をする。 ・部屋を出る。 ・玄関へ行く。 までを4秒でできますか? そう考えるとカツオがいかにせわしない生活を送っているかが分かる。というかこのスピードは超人的と言える。 そこまで遊びに命をかけるカツオ。いやぁ頭が下がります。
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