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そう軽いノリで話しかけてきたのは、佐伯 和也 当時11歳。
『そこ人んちでしょ?こんなかわいーちっちゃい子達が何してんの?まさか……泥棒っ!!?』
なんて、からかうように言ってくる。
プライドの高い私には、本当に恥ずかしい事で、顔が真っ赤になっていた。
『あのぅ……実は、ちーちゃんの靴が、この中に入っちゃって…とれないの………』
遠慮がちに言うのはモモ。
すると………
ひょいっと塀を軽々越える彼。
身長は150センチくらいなのに、軽々と塀を越えて私の靴を取って帰ってきた。
か、かっこいい………
もぅ、秒殺だった。
初恋にして、一目惚れ。
そう、これが黒崎千秋の初恋。
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