30人が本棚に入れています
本棚に追加
まるで意識の向こう側で起こっていることのようで、舌がうまく動かなかった。
でもそれは決して悪い意味ではなくて、オレのなかにある動物的本能が、意識を凌駕しているからだ。
口の中だけがオレの所有物ではなく、べつの意思を持った生き物のようだ。
ヤバイと思った。
心臓が震えてきた。
女の腰に食い込ませた指先まで震えそうだ。
だからオレはさらに女の腰を強く引き寄せた。
女から甘い吐息が零れる。オレはゾクッとした。
最初のコメントを投稿しよう!