愛する想い

3/24
前へ
/286ページ
次へ
惇さんはすぐに話を戻した。 「ま…まぁとにかく、俺はお前に告げられるまで気付かなかったんだ!だから…俺はすぐ孟徳にしばし留守にすると言って出ていった」 「あっ…あの時何処に行ってたんです?子桓も淵さんも知らないって聞いたから…」 「この気持ちに気付いてから、たまらない怒りが俺を襲った。だからしばらくこの国から離れ、整理をつけていた」 気持ちの整理をするために…惇さんはしばらくいなかったんだ… 惇さん… 「孟徳には悪いとは思ったが…これだけは許せなかった。お前をこれ以上…あいつの側に置いておきたくなかった」 「……惇さん…」 初めて…惇さんの本音を聞いた気がする。 普段…自分の感情を外に出さない冷静な人なのに…
/286ページ

最初のコメントを投稿しよう!

163人が本棚に入れています
本棚に追加