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惇さんはすぐに話を戻した。
「ま…まぁとにかく、俺はお前に告げられるまで気付かなかったんだ!だから…俺はすぐ孟徳にしばし留守にすると言って出ていった」
「あっ…あの時何処に行ってたんです?子桓も淵さんも知らないって聞いたから…」
「この気持ちに気付いてから、たまらない怒りが俺を襲った。だからしばらくこの国から離れ、整理をつけていた」
気持ちの整理をするために…惇さんはしばらくいなかったんだ…
惇さん…
「孟徳には悪いとは思ったが…これだけは許せなかった。お前をこれ以上…あいつの側に置いておきたくなかった」
「……惇さん…」
初めて…惇さんの本音を聞いた気がする。
普段…自分の感情を外に出さない冷静な人なのに…
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