10人が本棚に入れています
本棚に追加
スタスタ
・・・
・・・
もうどの位歩いたのだろう・・・
いくら歩いても見覚えのある風景にたどり着かない・・・
此所は夢なんだろ?
なら覚めればいいだけじゃか・・・
それとも・・・
あいつのいう通り本当に
・・・
・・
・
ハハ・・馬鹿らしい・・・
大体殺されるような心辺りなんか・・
え・・・?
あれ・・・?
なんで殺されたと思ったんだ・・・・?
自殺かもしれないのに・・・
バチッ・・!
うぅっ・・・!
何だ・・・?
急な頭痛と目眩・・・
そして・・残像なのだろうか・・
頭の中にちら付く見知らぬ記憶・・・
誰かが泣いていた・・
女の人だった・・
あれは・・・
誰だったのだろう・・・
その人に殺されたのだろうか・・・
ワカラナイ・・・
アイツ・・まだあそこにいるのだろうか・・
「用が出来たみたいだな・・」
ビクッ!
恐る恐る振り向く
「よ!いらっしゃい」
「なっ・・ なんで」
いつの間に・・
「だからー言ったろー
商売はスピードが大事だって」
・・・・・
「なぁ・・・」
分かってた・・もう・・
何となく・・
「此所は地獄なのか?」
・・・
これが夢でないなら・・
きっと・・
「うーん、ちょっと違うな、
正確には地獄の手前
まだ向かう途中の道のりってとこだな」
「って、事はここからまだ引き返せるって事か?」
「いや・・・それは無理だな」
「・・・・」
膨らんだ期待や希望が
一気に抜けていく・・・
同時にそれは苛立ちに変わる・・・
「なんで・・・
なんで死んだんだよ!
俺が何をしたって言うんだよ!
こんな訳分からずに地獄行きなんて納得出来るかー!」
「兄ちゃんはなんで
自分が殺されたか
覚えてないのか・・・」
・・・
やっぱり殺されたのか・・
俺は・・・・
最初のコメントを投稿しよう!