一章

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自分がなぜ殺されたのか・・ その記憶を探って見たが心当たりがまるで無い・・・ どうして・・ まぁ人間なんていつ何処で関わってるなんて 意外と分かって無いから 知らないうちに殺意を持たれた可能性までは 否定できないが・・・ ・・・・ 「なぁ、兄ちゃん」 ・・・ 「おーい」 ・・ん? 「なんだよ」 「・・・殺意持たれる理由、それじゃねぇの?」 コイツ・・また・・ まさか・・ 「心とか読めたりするのか?」 「ん?あぁ 読めるっつーか 聞えるんだわ・・声が・・・」 はっ・・・ とっさに口を手で塞いだ・・ 何やってんだ・・ 俺・・・ 「ハハハ、気持ちは分かるけどね・・・」 「なぁ・・ お前は知ってるのか? 俺がなんで・・その・・」 「殺されたかって?」 曖昧に濁したのに・・・ 「真実を受け止める覚悟はあるのか?」 男の顔が今までに無いくらい真剣だった・・・ 「えーと・・・」 覚悟か・・・ 確かに殺される理由は 殆どの場合が 気持ちのいい物ではない・・ でも・・ 「あぁ・・・ 未練を残して彷徨うよりはマシだ」 知りたかった・・・ それは覚悟だったのか・・・ それともただの好奇心だったのか・・ 分からなかった・・「分かった・・ じゃあ・・教えてやるよ」
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