一章

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「お前を殺したのは 月島雪那て言う女で 肩書きはお前の恋人だ」 ・・・ ・・ ・ 「愛憎のもつれ・・ 親しければ親しいほど 激しく音をたてて 壊れるもんだよ」 ・・・愛憎の・・もつれって・・・ 「君は彼女に凄い 酷い事したんだ」 は・・? 「だから殺されてしまったんだよ・・」 こいつの言ってる意味がワカラナイ・・ まず俺に恋人なんていない・・・ 月島雪那なんて女知らない・・・ 誰なんだ・・ バチッ・・ ん・・っ・・ また・・あの残像が・・ ビルの屋上・・ 泣いていた女の人・・ 彼女が月島雪那なのか? でも 全く覚えていない・・ どうゆう事なんだろう・・・ この男が適当な事を言っている・・ そう思い込むには違和感が多すぎる・・ 記憶喪失・・・? 「酷い事って何したんだよ・・」 何を言っていいのか分からずに やっとそれだけを口から吐き出す・・ 「それは俺も知らない」 ・・・ 「はぁ?知らないって」 「いや・・俺はそれしか聞いて無いから・・」 誰に聞いたんだよ・・・ 「ナイショ、企業秘密ってやつだ」 「てか、お前何もの?」 ずっと気になってた・・ 本来なら一番最初に 聞くべきなのだろうか・・ 「兄ちゃん・・ さっきから商売とか 企業とか言ってるのに・・ ホントに人の話聞いてねーなー」 ・・商人・・ 「そう、地獄の闇商人、なかなかカッコいいだろ」 「大体、その商人が俺に何の用なんだよ 金ならねーぞ」 「金なんか地獄には何も意味ねーよ」 そう言ってケタケタと笑い出す・・ 気持ち悪い・・
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