一章

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ガサゴソガサコソ 「うーん・・兄ちゃんに合いそうなのは・・」 生気の抜けた大量の肉体の器・・ 正面に見たら嘔吐してしまうような光景・・ そんな事などお構いなしの様にソレを吟味していた・・ まるで家を失った人々が平気でゴミ箱をあさるように・・ 「そんな失礼な事 いうなよ・・兄ちゃん・・・ 人にはそれぞれ事情がある・・」 言ってねーよ・・ 思っただけだよ・・ ・・・・ ガサゴソ・・ 商人は振り向かない・・・ それ以降は喋りもしなかった・・ ・・・ ・・ ・ 「よし、これかな・・」 どうやら器が決まったらしい・・ 「ホントに金はいいのかよ・・」 「あぁ・・さっきも言ったろ金なんか意味ないって」 ・・・ どうも含みのある言い方ような気がしてならない・・ 嫌な予感がした・・ 「まぁ・・その代わり・・」 ほらきた・・ やっぱりただより高いモノは無い・・ 金で解決出来ない事は以外と多い・・ もし無理矢理解決しようモノなら信じられないくらいの 金がいる・・ 「何が条件なんだよ・・」 もちろん俺はそんな大金は無い・・ 用件を飲むしかないって事だな・・ 「彼女にお詫びする事 なぜ殺されたのかを確認する事・・」 ・・・ はぁ・・? 「お詫びって・・」 何を・・・ 「だから言ったろ・・ 兄ちゃんは彼女に 酷い事して殺されたんだって」 ・・ん・・あぁ・・ 「だから罪滅ぼししてって事・・」
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