『切腹は侍でも嫌なモンは嫌なんだ』

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「おぉ‼ 大量、大量‼」 時刻は朝方の5時。 私は自分の罠にカブトムシが引っ掛かっているのか確かめている。 しかし、カブトムシやクワガタは大量に罠に引っ掛かってはいるもののお目当ての”瑠璃丸”は引っ掛かってはいなかった。 溜息をついた私。 人生って上手くいかないものなんだなぁ~。 しかたなく、カブトムシやクワガタが大量に入ったネットを握って皆のいる方に戻ることにした。 「やっぱり駄目だったか~。 もう、無理なんじゃね?」 ”グシャッッ” 「…………。」 嫌な感覚が…。 何かを踏んでしまった私の足。 何を踏んでしまったのだ? 何だか嫌な方向に考えが向かっていく。 「イヤイヤ待て。 落ち着け夕菜。 そっと、そっと見てみよう。 大丈夫だ。 私は犬や猫の大なんぞ踏んでいないぞ。 ガム…?沖田さんが食ってた奴? イヤイヤ、大だろうがガムだろうが、どっちも死亡フラグだろ? 落ち着け~」 大きく森の空気を吸い込んだ私。 落ち着け…。 私は大なんぞガムなんぞ踏んでねぇーぞ…。 勇気を振り絞って踏んだ感覚のある、左足の靴の裏を見てみた。 しかし、私が踏んだものは大よりも、ガムよりも… いけないもの。 絶句…。 嘘だろ…。 嘘なんだろ? 嘘って言ってみろよ…。 てか、言ってくれー‼
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