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「…よぉうし。
近藤さん、後片付けよろしく頼みますよ…?」
黒い笑みを浮かべた私。
あの後、瑠璃丸の死体を隠して、蜂蜜をパクって来た私。
今は、捕まえたカブトムシの中で一番でかい奴に蜂蜜を塗りたくっていた。
カブトムシは幸いに瑠璃丸のように黄金に光っていた。
誰が見たって黄金のカブトムシだ。
蜂蜜のベトベトも取って、
完全なる偽瑠璃丸。
コレで大丈夫だ。
私の腹は無事。
そっと、瑠璃丸を逃がした。
隊員の誰かが見つけるだろう。
そう思って歌舞伎町の方に足を向けた。
歩きながらふと思う。
「でも、あの人たちのことだから、まっさか瑠璃丸を殺しちゃうなんて事もやりかねないよね…アハハ…」
―――――
『みんな、みんな、”死んじゃった”けど友達なんだ……。
だから…”連帯責任でお願いします…”』
―――――
「…このカブトムシとクワガタを売り飛ばして瑠璃丸の代わりを確保しておこう。
一応…」
To be continued…
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