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「で?この森で将軍様は”瑠璃丸”と生き別れたんですか?」
私たちは森にやってきた。
蝉の鳴き声がだんだん増してきた。
暑さも増してきた。
カブトムシ狩りで面倒な汗を掻きたくない…。
そう、思っていたものの、局長命令ならば従わなくてはいけない。
溜息が行く途中、山ほど出た。
早く見つかんないかな~💧
「…見つかるのかよ…💧」
土方さんも呆れてる。
そりゃ、そうだわ…。
「見つける努力をする前に諦めるなんぞ、トシらしくないぞ‼」
「近藤さん、アンタ俺の何を知ってんスか…?」
「そういう、近藤さんは一体どんな努力をしてるんです?
てか、何、蜂蜜を大量に買い込んでたんですか?」
近藤さんは山に大量の蜂蜜を担いできたのだ。
そんなので余計な汗、掻くのがおかしい…。
にしても、暑い。
陽射しが私をよりいっそう、
苛々させていた。
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