『働かねぇと、人間食っていけねぇよ?』

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「あぁ?コレか? これはハニー大作戦だ‼」 「…は?」 自慢げに蜂蜜を私に向けてきた。 いや、そんなので自慢されても。 「だから、ハニー大作戦…」 「いえ、声が聞こえなかったんじゃなくて、その作戦の意味が…」 「だから、カブトムシって蜂蜜好きだろ?こう、体中に塗りたくってれば自然と寄ってくるだろう?」 近藤さんはふんどし一丁になると、蜂蜜を全身に塗りたくった。 馬鹿だろ? 馬鹿なんだろ? 「近藤さん、カブトムシと一緒に死んでください…。 いや、アンタ馬鹿だろ? 馬鹿なんだろ? 馬鹿って言ってみろよ。 自覚しろよ。 そして、消えろ。 お妙さんに消されろ…」 もう限界だった。 馬鹿に囲まれると疲れる。 よくも、こんな馬鹿と一緒に暮らせるものだ。 誰かに近藤さんをしつけてもらおう…。 「…土方さんも何か言って…⁉」
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