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「土方さん…アンタ、頭大丈夫ですか?」
「あぁ?何言ってんだお前…」
「アンタは頭大丈夫ですか?」
常識者だと思っていた土方さんも馬鹿でした。
そういえば、アナタも立派なマヨラーでしたね…(泣)
大量のマヨネーズをバケツに移し替えている。
蜂蜜以前にマヨネーズで取れると考えるアンタもおかしいな…。
「マヨネーズで取れるわけないじゃないですか…。
蜂蜜の方がまだ取れますよ…」
「だから言っただろ?トシ。
そんなもんで取れるわけないだろ?ハニー大作戦で行こう」
「いや、マヨネーズ決死行でいこう…」
「アンタら、死ね…」
私は呆れた溜息をつくと、罠の仕掛けの準備をした。
すると、山崎さんがやってきた。
コイツだったら、まだ話は通じるだろう。
「あれ?夕菜ちゃん、それは罠?」
「はい、そうです。周りに馬鹿ばっかりいるので、自分も少しぐらいやっとかないと…」
「ワインにバナナ?
そんなので捕まえれるの?」
「ネットで調べたんです。
バナナを赤ワインに一日中漬け込んで、玉ねぎとかが入っているネットに入れて、木に吊るして置けば寄って来るって…」
「アハハハ、夕菜ちゃんはやっぱり常識人だね?」
山崎さんは笑っていってきた。
いや、あの人たちが馬鹿なだけだから。
この仕事が早く終わったらいいのに…。
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