シーン1

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    あの日の、あの出来事が 頭に焼け付いて 離れない。 いつでも、何をしていても。 そなた以外の存在が、砂を噛むみたく虚しく、疎ましい。 今まで大切で重大だった筈の事柄が、指の隙間から零れていく。 そなたの事など 只の、好敵手だとしか思っていなかったのに―――。    
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