時雨坂

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吉次は、その五人目の被害者となった少年に、手を合わせた。 (神も仏もおる訳がない。手なんぞ合わせてなんになる。) 五平太は、吉次が嫌いではないが、信心深い所だけは気に入らなかった。 「しかし…本当なのかね…」 吉次が拝むのを止めないので、うながすように呟いた。 「¨鬼¨の仕業だってのは…」
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