おっかけなんかいらないから。

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「らーい君☆ 聞いたよ~♪みんなの前で大告白したんだって~?」 教室に帰るとクラスメイトの女子たちがキャアキャアいいながら寄ってきた。 「そうなんだよ~♪ ついに先輩と話しできた~♪」 なぜか俺は女子から男扱いされてなくて、めっちゃ仲がいい。 多分背が158cmしかないから目線が一緒くらいなのと、母親に似た女顔と、このアホな性格がそうさせてるんだとは思うけど…。 「先輩と仲良くなれるといいね~♪」 彼女らはハイテンションで嵐のように去っていった。 楽しいけど、ずっとあのテンションはさすがに参る。 「よぉ、有名人☆」 頭をポンポンと叩かれて後ろを振り向くとそこには親友の姿が…。 「けーんちゃーん☆ 俺ついに」 「知ってる知ってる。 先輩のことだろ?もう学校中が知ってるって。」 親友の中村 健は爽やかなスポーツ少年って感じのこれまたイケメン。 てゆーかこの学園、全体的にイケメン率高いんだよなぁ…。 ん……そういえば、健ちゃんの言葉がなんか、気になる。 「…なんで学校中が知ってんの?」 俺が健ちゃんに尋ねると、健ちゃんは軽く鼻で笑いやがった。 なんて失礼な…!
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