おっかけなんかいらないから。

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「…まさか… 健ちゃんもそっち系なの…?」 俺が声を潜めて聞くと、健ちゃんはニヤッと笑いやがった。 「さぁね。 でも、別に同性愛に偏見はないなぁ。 兄ちゃんもそうだし。」 「えっ!?光輝先輩が?!うわぁ…なんか意外…。」 光輝先輩は健ちゃんの一コ上のお兄さんで、健ちゃんとは真逆の可愛いらしい人で、かなりのブラコン。 年子なせいか健ちゃんとめっちゃ仲が良くて1人っ子の俺には羨ましい限りの兄弟。 そんな光輝先輩が… なんか意外…。 「まぁ、兄ちゃんは少等部からこの学園だからおかしくはない気ぃするけど。」 そう、光輝先輩は小中高とこの学園。だけど健ちゃんは高等部からの編入。 なんか… 普通兄弟なら同じようにするもんなんじゃないかなぁと思うんだけど… 健ちゃん曰く、母親が完ぺきな先輩びいきだからおかしくはないらしい。 悲しいことのような気がするんだけど、健ちゃんはあっけらかんとしてて 兄ちゃんがずっと俺の味方してくれてたから別に。 らしい。 なんとも男らしい健ちゃん。(笑) てゆーか光輝先輩がそっち系の人なんて… 次どんな顔して会えばいんだろ… ……別に普通でいっか。
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