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「ディノス、後ろへ移動しろ!」
「了解ッ!」
ラクトさんの指示が飛び交う。
その間にもシャフトさんが先陣をきりゴブリンを斬り倒す。
まだ私は動かない。
動くべきその瞬間を待っていた。
リンゼイは岩場に隠れているのでしょう。姿がないです。
マギさんの近くへ移動したディノス君は暢気に魔術指導を開始した。
「タイミングが大切だぜ? 前衛の体力をじっとみて、回復。回復が何よりも大切だからな」
「ディノス君いつもタイミング違いますよね」
耳に入ってきたその言葉に、疑問をつい口にした。
たしかディノス君が大概一番にめちゃくちゃして、敵に見つかって追いかけられてるような。
そんな気がするんだけどなぁ?
「………それはツッコむなよアナシスタ」
「ホントのことだしな」
「リーダァー!」
小さいタルタルが背の高いヒュームに向かっていって蹴り返された瞬間を見た。
こんなことして許されるのはうちだけで、それ以外は許されないからねディノス君。
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