タツヤと吸血鬼

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「っ…!?」 「雄一、俺、雄一のこと…」 「黙れ!」 「雄一のこと…」 「黙れって言ってるだろ!?それ以上言うと…」 鋭い牙を首筋にあてがわれて… 「血を吸うよ?たっちゃん…」 「俺、雄一のこと…」 「言うなっ…」 「愛してたよ」 シュッと音を立てて枕元の蝋燭の火が消えた。 「今も、愛してるよ。」 「たっちゃん…」 吸血鬼の目から、一筋の涙が流れ落ちた。 .
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