タツヤと吸血鬼

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……………―――――― …………――――― ………―――― 「それで、なんで死んじゃったのー!?」 「死んだんちゃう、消えてしまったんや」 「消える?」 「天使が吸血鬼に血を吸われると、消えてしまうんや」 「なんでなんでー?」 「吸血鬼の牙が天使の身体に1番の毒やからや」 「リョウ先生、物知り~!」 たくさんの子供に囲まれて、俺はコイツ等に話す。 「天使は消えちゃったの?」 「あぁ」 「じゃあ、吸血鬼はー?」 この話を、みんなに知ってもらいたくて… 「吸血鬼もな、昔から天使の血を吸うと消えてしまうって言われてるからな…」 「こわーい!」 「天界にいたら大丈夫やで」 タツヤは偉大やった天使、俺も話を聞いた時はビックリした。 タツヤが吸血鬼と… 禁忌を犯した。 しかも、人間の時も吸血鬼に殺されたなんて… 「その天使様と吸血鬼は幸せだったのかなぁ?」 「ねぇ、リョウ先生どうだったの?」 「さぁなぁ、それは、わからへんわ」 なぁ、タツヤ… お前は幸せやったんか…? 2009.11.16. あとがき→
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