遊園地パニック

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「じーん、早く~」 ジェットコースターの前で早く来いと手を振る可愛い俺の恋人。 まじ可愛すぎるから。 「今日、すいてて良かったよな~」 「そうだな」 本当に久しぶりの2人揃ってのオフだから、ディズニーランドにでも行こうかって言ってみたんだけど、もうクリスマス前で人がたくさん居るからってことで近所の古い遊園地に来た。 昔、デビュー前に何度か来た思い出の遊園地。 "早く"と、さりげなく腕を掴んでくるかめ。 ホントに誰も居なくてラッキーだ。 堂々と、かめとイチャつける。 「ジェットコースターしゅっぱーつ!」 「ガキみてぇ」 「うるさい、バカ仁」 「アヒルぐち~♪」 アヒル口になってるかめの薄い唇を摘む。 何も変わらない。 ガタガタいうジェットコースターも人気の少ない園内も 俺もかめも、あの時のまま大きくなったみてぇ。 1人、2人しかいない平日の遊園地で、昔に戻ったみたいにかめと2人で堪能した。 .
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