歪んだ愛のカタチ

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何度もトイレと言う竜也に苛立った。 ベッドに手錠で拘束されてる手を外そうと必死になってる。 それを見て、また苛立ちが増す。 「ゆういち…」 ――バシッ 「うっ」 良い音。 右手に持ってる鞭で竜也の身体を打つ。 何度も何度も打ちつけているその身体は紫色と赤色の線で彩られている。 綺麗… 「や、っ…」 「…なに?」 手を止めて、見下ろすと 大きな瞳から涙が溢れ出てきた。 右瞼は青紫色に腫れ上がって… 最高の絵。 「竜也、ごめんな。痛かった?」 優しく栗色の髪の毛を触りながら問う。 脅えた表情で頷く竜也を可愛いと思った。 そう、この汚らしいモノを可愛いと思った。 「そんなに泣いたら、また瞼が腫れるよ?」 「……ごめんなさ、ぃ…」 .
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