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ふわふわだった髪の毛も今ではギシギシ。
何日も風呂に入ってないから当たり前か…
こいつ、風呂に入れようとしても泣き叫ぶんだもん。
多分、傷に障るんだろう。
「竜也、トイレ行かせてあげる。」
俺の言葉にビックリしたのか、戸惑いを表す瞳。
――カチャ
手錠を外した。
何日振り、何週間振りだろう…
竜也を自由に歩かせるのは…
腕をきつく掴んで、便器に座らす。
「…ゆ、ういち?…早く、閉めて…」
壁にもたれてる俺に告げられた言葉。
ドアのことだろうか…
何言ってんだ、こいつ…
「早く、しろよ。5秒以内。」
「えっ…ゆ…」
「5、4、」
カウントを始めると、信じられないという顔で俺を見て、恥ずかしそうに用を足す。
「脚、もっと開いて…」
きつく閉じていた脚も俺の一言で左右に割れる。
その顔、その瞳、竜也の全てが愛おしい。
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