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バイトが終わり俺は疲れ果てた体で家に辿り着いた
「もう、今日は寝たい・・・」
ごそごそっとポケットに手を突っ込み鍵を取り出す
いくつかぶら下がってる鍵の中から家の鍵を見つけ鍵穴に差し込む
「・・・あれ?鍵閉めていったはずなんだけどなぁ」
鍵を回しても感触がない
ボケて閉め忘れたのかもしれない、と俺は考えて玄関を開ける
居間に電気が付いてる・・・
テレビの音もする
「まさか、空き巣?」
俺は恐る恐る居間の扉を開ける
すると・・・
「遅い!!いったいどれだけ待たせるのよ。ご飯食べないで待ってたのに」
居間に居たのは蓮奈だった
「どうやって家に入ったんだよ。まさかピッキンg」
喋ってる途中で顔にティッシュの箱が命中する
「ピッキングなんかしないわよ。あんた私が合鍵持ってるの忘れてるでしょ」
合鍵・・・?
あぁ、確かに俺の親は海外に行く前日に家の合鍵を蓮奈に渡していた気がする
「あんたってホントに馬鹿よね」
「うるせぇ、疲れた状態だと頭が回んねぇんだよ」
「いつも回ってないくせに」
ホント勘に触るようなことをズバズバ言うやつだ
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