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「ねぇ、人の話聞いてる?」
真っ正面から俺の目を黒い瞳が見つめていた
彼女の名前は柊 蓮奈(ひいらぎ れんな)
幼稚園→小学校→中学校→高校とずっと一緒だった幼馴染みだ
「あぁ・・・聞いてた・・・よ」
蓮奈に答えるが
「聞いてなかったのね・・・」
嘘はすぐにばれた
「わりぃ、もう一回話してくれ」
呆れ顔の蓮奈に手を合わせて頼み込む
ハァーッと溜息を吐くと
「だから、明日は両親が出掛けちゃっていないからいつもみたいに泊りに行くからって言ったの」
「・・・そんだけ?」
「それだけよ」
「なんだ、毎度のことだから聞く必要なかったな」
と言って俺は食事を再開する
「なぁんだって何よ、言わないと事前に言えよって怒るから言ってあげたのに・・・」
そりゃあ急に来られても困るからな・・・
「そんな話なら帰りに言ってくれればいいじゃん、何も昼飯の時間に言わなくても・・・」
蓮奈とは家が隣なので帰り道も一緒だった
「いいじゃないよ、私がどの時間に話そうたって自由よ」
蓮奈が少し声を荒げる
「俺はそんな話より昼飯のほうが大事なんだよ」
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