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「あ~、今日も一日だるかった」
一つ背伸びして席を立つ
「ミナ~、部活行くわよ」
後ろから蓮奈が近づいてくる
「その呼び方はやめろ、あと今日は俺バイトあるから帰る」
素っ気なく蓮奈に言うとカバンを手に取る
「じゃあ、先に帰るから」
「あ・・・、じゃあね」
少し開いた間が気になるがそれを無視して後ろ手を振り教室を出る
下駄箱で靴を履き換えていると耀介に会った
「あれ?湊、今日はバイトの日だっけ?」
「そうだよ、かったるいけど」
じゃあ辞めればいいじゃんと耀介は笑いながら言った
「じゃあ一緒に帰ろうぜ、俺も今日は部活出る気がしないんだ」
そう言うと俺の隣に並んで歩きだす
「いいのか?サッカー部のエースストライカーがそんなんで」
耀介の自由気ままな言動と態度に笑いながらつっこみをいれる
「いいんだよ、俺だってたまには部活休んでゆっくりしたい時があんだから」
「そうかい・・・」
頭の後ろで手を組んで歩く耀介に俺は肩をすくめて答える
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