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「しっかしお前と蓮奈、ホント仲いいよな」
家まで半分ぐらいの場所で唐突に耀介が口を開く
「仲いいかは置いといて。そうだなぁ、まぁ幼稚園からずっと一緒だったからなぁ」
耀介の何気ない質問に答える
両親が知り合い同士だったらしく記憶にはないが生まれたときからずっと一緒だったらしい
「ふ~ん、あっそう。」
耀介は自分が聞いてきたことなのにあまり興味がなさそうな回答をよこした
「なんだよ、その反応は」
「いやぁ、今時普通は幼馴染みだからって女子は男子の家に泊りに行かないもんだぜ?付き合ってるとかなら話は別だが・・・」
素っ気ない態度にムッときたが確かに言われてみたらそうなのかも知れない
「けど・・・まぁおまえらは例外かもな、そこまで一緒に育ってきたのなら・・・」
自分で言ったことを自分で否定するとはお前も十分変わってる・・・と思うが口には出さないでおく
「じゃあ、俺は家こっちだから。月曜学校でな」
「おう、じゃあな」
おれ達は互いの家に帰るべく途中の十字路で別れた
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