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・・・・・・・・・
なにか鳴ってるようだ
うるさくて仕方がない
なんなんだよ、寝てるのに・・・
「うるさい、静かにしろ」
俺は鳴り響く音の元凶に手を伸ばした
うるさいかったのは携帯のようだ
俺は携帯の音を止めるためにも携帯を開いた
画面には目覚まし時計のマークが出ている
中央には予定時刻
右端には現在時刻が表示されている
予定時刻は18:00
現在時刻は・・・18:30
「やっべぇ~、遅刻だ」
俺は用意しながらバイト先に電話をかけた
店のオーナーは気にしなくていいよとやさしく言ってくれた
その言葉を聞いて安心すると最後にもう一度謝って家を飛びだした
バイト先は家から2km程先にある小さい定食屋だった
そこまで行くのに交通手段はバス、自転車、バイクのどれかしかない
もちろん俺はというと・・・
「今日も頼むよ、相棒」
車庫からバイクを引っ張りだす
マシンは400ccの黒と赤を纏ったバイク
俺はそいつにまたがるとエンジンをスタートさせ、クラッチを握り締めアクセルを捻った
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