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「おい赤塚。また忘れたのか?」
先生が問いただすと、
「は‥ははっ‥笑」
彼は笑ってごまかした。
ああ、見てる場合じゃない。
早くノートの続き書かなきゃ。
「ふざけやがって!
隣に見せてもらえ!」
「は‥はーい‥」
チラッ
ん‥なんか視線を感じる‥
チラッ
‥見られてる‥私‥赤塚海斗に‥
‥しかも、教科書出してないし‥
‥‥‥!もしかして教科書ないのこの人‥?
「‥どうぞ見て下さい‥」
その場の空気を理解した私は勇気を出して言った。
「あっ‥ああサンキュー」
「ん?」
「ノート‥写していいですよ。」
この人、ノートもまだ
書いてないよね?
ちょうど写し終わったし、貸した方がいいよね?
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