143人が本棚に入れています
本棚に追加
中学の入学式、全ては変り始めた。
「先輩~寂しくなりやすねぃ」
「な~に?総ちゃんって本当俺が好きだね。」
軽いノリの銀髪の少年。
「当たり前でさぁ。僕は先輩の狂犬ですから」
栗色の髪の年下くらいの少年。
「あれ?忠犬じゃなくて?」
見たことのある2人の少年。
「そうでさぁ、僕は先輩に会うまで飼い主を咬み潰す程の野犬でしたから」
‘今’では無く‘過去’
‘現世’では無く‘前世’
「中学でも支配するんでしょう?」
何故?
「あぁ、もっと面白くなるだろうなぁ・・・小学校よりよぉ」
何故、再会した?
ドンッ
「あっ、悪い。」
ぶつかった相手の顔を見て、また俺は固まった。
「い、いえ。」
何が起こっている?
「すまないな。」
何故、3人も知っている人間と会ってしまった?
「大丈夫です。」
ふと見ればこちらに近づく2人の少年。
「不良は後回しですかい?」
「あぁ、最初は真面目そうな奴等から」
「あれはどうです?」
「良いねぇ」
爽やかな笑顔で近づいてくる。
「お~い君達、新入生だよねぇ?」
運命が今変り始めた。
最初のコメントを投稿しよう!