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混乱する。
「俺、坂田銀時って言うの。知ってる?パパは歌舞伎ファイブの社長。まぁ処遇御曹司なのよ俺。」
銀時はもっと大人びていた。
「土方だ。」
そして土方はこんなに笑ったりしない。
「土方君?仲良くしようね。」
何もかもが変っている。
「いや、俺はあんまりお前とは関わりたくないから。じゃぁな」
拒絶を表し、去っていく土方を銀時は面白くなさそうに眺めていた。
「君は?」
そして俺に笑顔を向けてくる。
「高杉です・・・」
なるべく、大人しそうに見えるように言った。
「高杉君!!!仲良くしようね!?こっちは沖田総悟。俺の忠実な狂犬。」
沖田は誰にも従わない人間だった。
「先輩カッコいいでしょう?僕も憧れてるんですぜぃ?」
何故こんなにも覚えている事と違うのだ?
僅かにしか覚えていない。
それでも銀時、土方、沖田の性格くらいは覚えている。
否、前世の記憶で大まかな事は覚えているのだ。
まるで色褪せたアルバムのように。
なんとなくしか無い記憶。
でも記憶の中に居た人物達と出会いたくは無かった。
何かが変ってしまうから。
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