プロローグ

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「でさぁ総ちゃん今日もね悪い子が2人。両方また俺の挨拶無視だよ?酷くない?」 高校1年、5月。 授業中に堂々と電話する坂田銀時に俺は思わず溜息が出た。 毎日毎日この学校を支配し、楽しむ。 関わりたくないのだが同じクラスで席が隣なら仕方あるまい。 「おい銀時、悪い子には俺も入ってんのかよ・・・」 すっかり銀時と悪友になった土方は電話中の銀時にそう言い放つ。 「総ちゃ~んトシが怒ってんだけど」 茶化すように笑う銀時に土方は少しだけ不機嫌な表情をした。 「挨拶無視したくらいでキレるなっての」 「ト~シ支配者は俺でしょ?」 いつものように笑いそう言った銀時。 この男は結構プライドが高い。 何故この男が隣の席なのだろうか? 俺は小さく溜息を吐いて放課後を待った。
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