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二人は部屋にたどり着き勢いよく襖を開けると、寝ていたハズの幼子が泣き叫んでいた。
珠『ぱぁ~ぱ、まぁ~ま、ないなぁ~いぃぃ』
2人が来たことに気づかず珠璃は今だ泣き続ける。
政「Ah~、何が起きたんだ?」
その声に珠璃はピクリと反応し、涙でグシャグシャになった顔で振り返り、そんな幼子に小十郎は近づき、頭を撫で話し掛けた。
小「痛いところはないか?」
すると幼子はふぇっ~っと弱い泣き声を上げ、小十郎にしがみついた。
珠『ぱぁ~ぱ~!』
小十郎は驚きながらも、自分に向かって飛び込んで来た幼子をしっかりと抱き留めた。
小「ぱぱぁ!?ま、政宗様!!ぱぱとは?」
政「Ha!!父親ってことだな。・・・よし、小十郎!今日からオメェーはコイツの父親になれっ!」
小「なっ!?何をおっしゃってるんですか!?」
政「だって・・・なぁ(ニヤリ)」
政宗は泣き疲れ、安心した顔で眠っている小十郎の腕に収まった幼子を指差した。
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