328人が本棚に入れています
本棚に追加
天(私の名前は天狼-テンロウ-と申します。そしてこっちが・・・)
疾(疾風-ハヤテ-っス!)
2匹はペコリと頭を下げた。
天(そして・・・貴方様の腕の中にいる幼子は我らが主、神凪 珠璃-ジュリ-様と申します)
政宗と小十郎は、珠璃と呼ばれた幼子に目を落とす。
天(そして私達は・・・この時代の者ではありません)
政・小「「な・・・んだって!?」」
天(この時代から更に後の時代、未来から来たのです)
政「タイムスリップってやつか・・・」
疾(あぁ)
小「・・・信じられねぇ」
天(この様な話信じられないのは分かります。ですが事実なのです)
更に天狼は言葉を続けた。
天(珠璃様がお生まれになった神凪家は代々、神子-ミコ-の家系。生まれてすぐ私達のような神獣を宿します。普通は神獣が宿るのは1体・・・しかし珠璃様は神力がお強く、2体の神獣が宿りました)
疾(しかも成体の神獣。成体ってのは歴代ん中じゃ例がないんだ。幼体でなら1人いたんだけど・・・)
その言葉に政宗と小十郎は驚きを隠せずに眠っている珠璃を見た。
天(更に珠璃様は、青龍・朱雀・白虎・玄武の四神の加護も受けております。これは歴代の神凪家当主において過去におりません。それ故に、珠璃様のお力を手に入れようとする者がおりました)
天狼は、現代で起きた出来事を思い出し表情を曇らせた。
最初のコメントを投稿しよう!