珠璃とオトンと時々政にぃ~

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天(私の名前は天狼-テンロウ-と申します。そしてこっちが・・・) 疾(疾風-ハヤテ-っス!) 2匹はペコリと頭を下げた。 天(そして・・・貴方様の腕の中にいる幼子は我らが主、神凪 珠璃-ジュリ-様と申します) 政宗と小十郎は、珠璃と呼ばれた幼子に目を落とす。 天(そして私達は・・・この時代の者ではありません) 政・小「「な・・・んだって!?」」 天(この時代から更に後の時代、未来から来たのです) 政「タイムスリップってやつか・・・」 疾(あぁ) 小「・・・信じられねぇ」 天(この様な話信じられないのは分かります。ですが事実なのです) 更に天狼は言葉を続けた。 天(珠璃様がお生まれになった神凪家は代々、神子-ミコ-の家系。生まれてすぐ私達のような神獣を宿します。普通は神獣が宿るのは1体・・・しかし珠璃様は神力がお強く、2体の神獣が宿りました) 疾(しかも成体の神獣。成体ってのは歴代ん中じゃ例がないんだ。幼体でなら1人いたんだけど・・・) その言葉に政宗と小十郎は驚きを隠せずに眠っている珠璃を見た。 天(更に珠璃様は、青龍・朱雀・白虎・玄武の四神の加護も受けております。これは歴代の神凪家当主において過去におりません。それ故に、珠璃様のお力を手に入れようとする者がおりました) 天狼は、現代で起きた出来事を思い出し表情を曇らせた。
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