珠璃とオトンと時々政にぃ~

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~現代~ 珠璃の母「あなた・・・珠璃だけはっ・・・せめて珠璃だけはっ!」 珠璃の父「あぁ!。この子だけは守り通す!」 珠璃の力を手に入れようとする者達から我が子を守り、必死に逃げる両親。 父「天狼、疾風、そこに居るか!?」 天・疾「「はっ!。ここに。」」 母「天狼、疾風。私達に何かあったときはこの子を・・・珠璃をお願いね。」 悲しみ混じりの笑顔で珠璃の母は言う。 母「本来なら、貴方達は珠璃が5歳になるまでは姿を見せてはいけない。この子はまだ3歳。しかし今は一刻を争う時、珠璃をお願いします」 天「畏まりました。この命に代えましても、必ず珠璃様をお守り致します」 母「天狼・・・命に代えては困るわ。生きてこの子を守ってちょうだい」 珠璃の母は優しい笑顔を天狼に向ける。 天「はい。必ずや・・・」 天狼も笑顔で答えた。 父「くそっ!ここまでかっ」 気が付けば5人は追い詰められていた。 珠璃の父と母は顔を見合わせ、意を決した。
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