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?『ふぇ~・・・ぱぁ~ぱ、まぁ~まぁ!!』
怪我をした幼い少女が一人、泣きながらまだ覚束ない足取りで、森の入り口をさ迷い歩いていた。
そのとき少女の目の前を、一匹の白い狼が通り過ぎた。
少女は驚きのあまり泣き止み、その白い狼を見つめた。
するとその狼が少女に近づきペロッと涙を一舐めすると踵を返し森の中へ走り去って行く。
?『まてぇ~』
少女は狼を追って森の中へ入って行った。
少女が森へ入ったのを確認すると、上空を旋回していた一羽の鷹がピィーと一鳴きし、それを合図と言わんばかりに森がまばゆい光を放った。
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