珠璃とオトンと時々政にぃ~

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少女は狼と鷹を交互に見つめた。そして暫く見た後、今度は周りをキョロキョロと見渡し始め言葉を発する。 少女『てん・・・ちゃ?はー・・・ちゃ?ぱぁ~ぱ、まぁ~ま?』 天(てんちゃん!?) 疾(はーちゃん!?) 狼と鷹は呼ばれた名前に驚き顏を見合せた。 少女『てんちゃ!はーちゃ!ぱぁ~ぱ、まぁ~ま!!』 少女の声に我に返り、天狼が目を伏せ曇った表情で答える。 天(珠璃様。ここには、・・・珠璃様のお父上様もお母上様も・・・いらっしゃりません) 珠『ないない~?』 天(はい・・・) 疾(姫には俺と天狼が居るじゃねーか!) そう言って疾風は、珠璃と呼ばれた幼子に擦り寄った。 くすぐったそうに幼子は笑顔になるが再び顔を曇らせ、そして泣き出してしまった。 少女『ふぇ~。ぱぁ~ぱ、まぁ~まぁ~』 天・疾((姫(様)!?!?)) 泣き止まない主をどーしていいのか分からず、天狼と疾風はオロオロした。
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