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ある夏の暑さが残る9月。私は新しい学校に、転入する事になった。4年生の時。小さい時から人には言えない、秘密があった。もちろん家族にも。 新しい校舎を見て『大きな学校でしょ?家から近いし』と母が言う。私は母に聞こえない様に『はぁ~…』と溜め息をつく。 『なぁ~に?緊張してるの?』と母が笑う。 《いやいや!違うよ!ココ変なのがいっぱい居るんだよ!》と心でツッコム私。表では、『…う、うん。まぁね』と笑う。 私から見た学校には、屋上辺りに10程の白い塊がふわふわと浮いている。
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