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そう言ってブランコを止められ初めてあたしはその人を見た。
「楽しかったかな?」
とても優しそうなお兄さん。
「うん!」
彼に対して怖いとか危ないとか、そんな感情を抱くような年じゃないあたしは、
「もう1回!」
金髪という明るい髪色をしたそのお兄さんに笑顔ですがった。
「紗珠ちゃーん!」
゙いいよ゙って、
笑顔を見せたお兄さんがもう一度背中を押そうとした瞬間。
「どこー?」
弟の樹也が、公園の入り口からあたしを呼ぶ声が聞こえた。
「あ、樹也だ…────ッ!!」
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